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2006年05月02日 防空壕跡

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善光寺南にある中央通り(長野市)付近、この通りは桂並木、案内看板によれば桂並木は珍しいとのこと。今、花フェスタの期間中(4/29〜5/5)、花水木も見ごろでしょう。
今日は防空壕の話。
 不動産鑑定評価書の記載事項に、地下埋設物の欄があります。地下埋設物として防空壕や基礎杭等があるかどうかについて記述。通常「無」のことが多く、以前でしたら気にもとめませんでしたが、ここ数年、建築廃材、廃棄物の埋設等深刻な問題となった例が増えつつあり、不動産鑑定士はこの点について神経質に。
 下記文献(写真集長野の百年)によれば太平洋戦争時代、中央通りの道路下を掘って防空壕とし、空襲があるとそこに避難したとのこと。ほかにはトンネル(例えば善白鉄道)を利用したり、がけ・地下を掘って防空壕としたようです。
 戦時中、公共と民間の防空壕はあったようで民間のは記録すら残っていないとのこと。
 道路下の防空壕跡ですと土地売買にあたって影響は小さいですが、敷地内の防空壕跡は大きいでしょう。
 サイト(リンク禁止のため表示不可)で調べてみたら、コンクリート製平家建のような地上の防空壕もあるんですね。テレビの影響からか地下の防空壕だけかと思ってました。地上の防空壕は、頑丈すぎて撤去が困難だったり、将校用や住民用等いくつも必要だったようです。
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、防空壕を下記のとおり説明。
「・・・現在、日本では全国5000箇所以上に造られた防空壕の陥没問題が深刻化しており、入口をコンクリート、内部を土砂で埋め戻す作業が行われているが、あまり進んでいないのが現状である。このため、防空壕内で遊んでいた小・中学生が一酸化炭素中毒で死亡する事故も発生している。これは、戦時中に国が国策として掘削したにもかかわらず、基本的に防空壕の所有権は土地の地権者にあるとされ、国が国費を投じて埋め戻すことを拒んでいるためである。また、民間で設置した小規模な防空壕は場所も基数も調査のたびに増加するなど、全体像の把握には至っていない。・・・ 韓国では地下鉄や地下街を、有事の際に防空壕に転用することとなっている。このため、地下鉄の駅構内での無断撮影は禁止されており、また首都ソウルをはじめ多くの主要都市に地下街が発達しているのもこのためである。第二次世界大戦当時、バトル・オブ・ブリテンにおいてドイツ空軍の爆撃にさらされたイギリスのロンドンでは発達した地下鉄を防空壕として使用した。」
地下鉄にこんな用途があるとは知りませんでした。
 最近、この防空壕跡の存在が問題化。例えば、鹿児島県鹿屋市では2000年6月に防空壕跡の上を走る県道が陥没、車の落下により大事故が発生。また、テレビ(TBS)でも放映していた日野市の防空壕は巨大。何キロにもわたる長い防空壕で、この上に住宅団地があり崩れた箇所もあるとか。防空壕跡に起因すると思われる地盤沈下は、見えないだけに怖い存在?

参考文献:小林計一郎・依田康資・小林英一編「写真集長野の百年」信濃路

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