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2006年07月25日 久米路橋

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 遠くに見えるのは久米路橋(信州新町)、「雉子も鳴かずば撃たれまい」で有名な場所。
 ところで前にも紹介しましたWEB GIS信州サイトの地理情報が更新。見るたびに便利になったものだなと感心します。
 今回追加されたのは砂防指定地、土石流危険渓流、地すべり危険箇所(国交省)、急傾斜地崩壊危険箇所。こういった地理情報の充実はどんどん進めていって欲しいものです。
WEB GIS信州:http://wwwgis.pref.nagano.jp/top.html
 このところの大雨により長野県岡谷市や南信地区等で災害が発生。特に岡谷市湊地区に起きた土石流は大災害に。テレビニュースで災害現場を放映してたのを見て子供の頃(小学2年生)に遭った水害の恐ろしさを思い出しました。亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに災害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
 新聞でも掲載されていました土石流危険渓流。この渓流は渓床勾配が1/20(3°)以上で、土石流が発生した場合、被害が予想される人家が5戸以上(又は公共施設)がある渓流。また、土石流危険区域とは、想定される最大規模の土石流が発生した場合、土砂の氾濫が予想される区域。
 詳しくは下記サイトに。
飯田市防災情報:http://www.city.iida.nagano.jp/bosai/map/index.html
 この土石流危険渓流は幅50cm程度の沢みたいなものでも指定されていることが。川幅が狭くても危険な場合があります。というのは豪雨によって山崩れや地すべりが起きて、その崩土が一度渓流をせき止め一時的に池を生じ、それが決壊して土石流となることがあるからです。その大規模な例でよく知られているのが善光寺大地震。この地震により虚空蔵山(岩倉山)が崩落(地すべり)して犀川のせき止めを生じ自然ダム化。これが決壊して大洪水に。山が二つに割れたほどの規模だったらしいです。
 下記文献(善光寺大地震に学ぶ)によれば「この堰き止め湖は深さ70m、長さ23kmに達し、19日間溢水した後決壊した。この洪水は下流の善光寺平を直撃。決壊による洪水高は、犀川出口の小市で6.5丈(20m)、千曲川で2丈(6m)、松代で2丈(6m)、川田で5尺(1.5m)、飯山で1.3丈(4m)、下流の新潟県・長岡でも5尺(1.5m)に達した。洪水は、ちょうど24時間後に新潟に到達し日本海へ出た。」
 約20日間も堰き止められたため犀川下流では、当時一滴も水がなくなり歩いて対岸まで渡れたほか、写真に写っている上流の久米路橋も水中に消えたそうです。この地震では数十箇所いろいろな川をせき止めしたとか、下流の飯山藩も当時、土石流で大被害に。
 虚空蔵山はちょうど国道19号沿いの水篠橋周辺の山。この橋付近は非常に狭くなっているのはこの地震の影響。また、この辺りは地すべりが多いためか先日ブログで紹介したニセアカシア(6/8)だらけ。地盤安定化のため地すべり防止対策として植栽されたのですから仕方ありません。
 過去の災害履歴や上記のように豪雨のとき近くの川の水が少なくなったり流れなくなるようだと相当危険な状態にあると言われています。でも川近くの分譲地に引っ越された方や他の地域から転入された方はわからないのが実情。過去の災害履歴や地理情報は地域の歴史を物語っているので、もっと活用方法があるのかもしれません。
引用・参考文献:赤羽貞幸・北原糸子編著「善光寺地震に学ぶ」信濃毎日新聞社、長野市誌、今村遼平著「安全な土地の選び方」鹿島出版社

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