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2007年05月31日 地質の謎7

 長野市戸隠栃原の戸隠地質化石館に保管されているシンシュウゾウの下あご化石、ちょっとグロテスクですけど長野県の天然記念物に指定されています。この化石、昭和58年に地元の地主さんが発見したもの。専門家でなくてもこうした化石が発見(裾花川左岸の高さ5mの崖の中ほど)されるのですから今後も新たな化石が期待できるでしょう。
戸隠地質化石館
http://www.avis.ne.jp/~kaseki/

20070531-1.jpg

 このゾウは文献(戸隠村誌)によると「第三紀鮮新世の頃(約200万年前)まで栄えた動物であり、体長は約4m、きばや鼻などの形は現代のゾウに類似しているが、ゾウの中では最も古い種類に属するということである。」と説明。
 ほかには滋賀県、山口県、千葉県などでも発見されているようです。
 文献(長野の大地)によると「こうした化石の中で、注目されるのが戸隠村川下で発見されたシンシュウゾウ(信州象)の下あご化石です。・・省略・・化石を含んでいた猿丸層の年代から、この化石は約300万年前のものと考えられます。シンシュウゾウは、ごつごつした臼歯を持つステゴドンゾウの一種です。これはナウマンゾウより古いタイプで、約500万年前に中国大陸から渡って来た象です。これまでに見つかっている化石からみて、シンシュウゾウは肩までの高さが4m近い大きな象です。日本で最大級のゾウが、戸隠や鬼無里、中条村などの山の中から化石として発見されているのです。・・省略・・このシンシュウゾウはやがて小型化し、小県郡東部町や北佐久郡北御牧村などで化石が見つかっているアケボノゾウに進化したと考えられます。」と記述。
 また、旧鬼無里村サイトでは「昭和61年、奥裾花のハシゴ沢で、ステゴドンゾウの左下顎骨の化石が発見されました。ステゴドンゾウは400万年〜40万年前にインド、東南アジア、アフリカなどに栄えた大型の象で、現在の象と共通の祖先をもちます。ステゴドンゾウの骨は大陸部と地続きの温かい時期があつたことをうかがわせます。
シナノゾウと名付けられた信州のステゴドンゾウ化石は戸隠村、四賀村でも見つかっています。」と紹介していました。
 マンモスやナウマン象は有名ですが、私は長野県にいながらシンシュウゾウやステゴドンゾウは知りませんでした。新聞やニュースで一時期騒がれると記憶に残りますが、その後は忘れ去られてしまうせいもあるでしょう。
 400〜500万年前というと猿人(下記参照)がいた時代だそうです。中国からゾウが歩いて渡ってきて、猿人がたむろしていたことを考えれば、のどかな時代だったのかもしれませんね。暮らしにくかったでしょうけど。
 百科事典ウィキペディアに「猿人(えんじん)とは、600万〜130万年前にアフリカに出現した、初めての化石人類、初期人類である。」とあります。
引用・参考文献:戸隠村誌合併30周年記念(平成元年発行)、地学団体研究会長野支部・「長野の大地」編集委員会編「長野の大地見どころ100題」ほおずき書籍

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