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2008年07月31日 工場財団2

前回と同じ場所から。撮影時は5/12ですからまだ雪が見えていいですね。

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工場財団の機械器具をどう評価するのか、今日はその辺をちょっと。
私の経験ですが、実務上下記の方法があると思います。ほかにも方法があるでしょうけど。
<再調達原価に現価率を乗じる方法>
 評価時点における機械器具の再調達原価を把握し、これに現価率を乗じて評価する。
 再調達原価は、機械器具を取得した価格を参考にしますが、取得時に高くても現在では1/2、1/3以下になっていることがありますので、評価時点における市場動向に注意します。
 次の現価率の把握は一番難しいところでしょう。現価率は経年減価と観察減価を考慮して求めます。観察減価は物理的及び機能的減価のほか経済的減価(例えば遊休化や市場性による減価)を考慮して算定。
 経年減価では単なる税務上の耐用年数ではなく、経済的耐用年数を把握しなければなりません。例えば実際の更新の程度や経験則から税務上8年であっても5年としたりと。
 観察減価において特に難しいのが市場性や遊休化の程度ですね。というのは1年前に買ったものでも今では使えないと結果的に現価率は0となってしまうからです。
 機械器具類は数が多かったり、特殊な分野ですと外注に出して積算してもらうことがあります。数多いと再調達原価を把握するのは、その道の専門家でないと難しいですし、また機械は製造後中止までの期間が短く類似品を探すにも時間がかかるからです。
 ただ、機械器具類はせっかく精密に再調達原価を把握しても現価率0のケースが多いのでちょっと泣けてしまうことも。再調達原価の把握に酔ってしまうからでしょうか。

 上記で求めた価格(ゴーイングコンサーンバリュー)からさらに機械移設費を差し引く場合があります。これは処分を想定した価格(解散価値)でしょう。
 移設費は撤去費・据付費・補修費・調整費・基礎費・諸経費からなり、据付費の比率が最も高くなると思います。コンプレッサーのような移動可能なものだといいのですが、精密機械の場合は、動かせないようなことがありますので注意が必要でしょう。そういえば買って1年もたっていないのに地震(震度5程度)で価値0となった機械があり、「据付費が数百万円もしたのに」と担当者がぼやいていたことをふと思い出しました。
 移設費まで引いたら機械類の価値はどのくらいになってしまうかおわかりでしょうか?

 先日私は大事にしていた一眼レフカメラが壊れたので修理に出そうとしましたら、店員さんの冷たい一言。
「これはもう部品がないですね、飾っておくのがいいかもしれません」
 そういわれればもう少し使いたくなるのが人情というもの。でもデジカメに慣れるとなかなかそうも言えないような。義父の遺品であるカメラ(AIRESFLEX MODEL検砲畔造戮鴇るのもそう遠くはないかもしれません。
参考文献:建物鑑定評価実務研究会編「建物鑑定評価資料」財団法人建設物価調査会

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