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2008年08月01日 工場財団3

飯山市北部(2008/4/30撮影)のようす。川の流れが雪山とあいますね。

20080801-1.jpg

 工場財団と類似しているのに工場抵当(工場抵当法第2条・3条)があります。
 これは土地建物のほかに機械器具類にも抵当権を設定登記したい場合に機械器具の目録を法務局に提出して登記の一部とみなすもので比較的小さな工場にあるようです。
 文献によると「工場抵当は、抵当権の設定された土地又は建物が設定当時工場に属するものであるときには、その抵当権の効力は、原則としてその土地又は建物はもちろん、これに「附加シテ一体ヲナシタル物」のみではなく、これに備え付けられた機械、器具その他工場の用に供する物にも当然及ぶのであって、一般の民法の抵当権よりもその効力の及ぶ範囲が拡大されているのである。しかして抵当権の設定の登記を申請する際抵当権の効力の及ぶ機械、器具その他工場の用に供する物を記載した目録を提出し、その目録が登記簿の一部とみなされ、その記載が登記とみなされるのであって(工抵法三)、この目録の記載が記載物件に抵当権の効力の及んでいることの第三者に対する対抗要件となるのである。」と解説。
 この抵当権が設定されますと下記のような登記がされます。通常の抵当権と違って機械類をも含めた抵当権の場合、工場抵当法三条目録を提出する必要があります。
 この記載例(想定)最後に三条目録の記載してある点がみそ、この記載を見落としますとたいへんなことになります。
 逆にこの目録記載がないのに、現地調査のとき関係者が「工場抵当となっている」と言われ鵜呑みにしますととんでもないことに。というのは機械器具に抵当権の効力が及ばないのに及ぶような感じになってしまうからです。

登記記載例(乙区)
抵当権設定
平成20年8月1日受付第何号
原 因 平成20年8月1日金銭消費貸借同日設定
債権額 金1500万円
利 息 年5%
債務者 長野市北尾張部842番地 内藤武美
債権者 長野市北尾張部842番地 内藤事務所有限会社
共同担保 目録(あ)第何号
工場抵当法第三条目録  印

 でも私の経験ではこの登記はめったにお目にかかれません。私自身、新宿で修業時代一度かかわったことがあるだけですが、経験不足からかもしれません。場所によってはよく使われたことがあったようです。
 なぜ使われないのか、これはたぶん一筆の土地、一個の建物ごとにそれぞれ三条目録を提出しなければならない煩わしさがあるためではないかと勝手に思っています。提出目録が多ければ作成費用は当然高くなりますし、機械類は更新が多いため変更の度に提出していたらそれこそたいへんな物件もあるでしょう。それに建物は数筆の土地上に建っていることはよくありますし、その場合の煩雑さが影響しているのかもしれません。
 一生に一度の登記かもしれませんが、専門家である以上知っておかなければならない事柄ではないでしょうか。
 参考までに第三条目録の記載例(文献参照)をご覧ください。昔は水道管(種類)のようなものも目録に記載してあり、その場合、何十米(延長)と記載したようです。
 工場財団の場合、この記載のほかに「配置図番号」があり、どこにあるのかを特定する必要があります。
種類 旋盤
構造 鉄製
箇数又は延長 一台
製作者氏名 何製作所
製造年月 平成何年何月
記号番号 第何号
その他
引用参考文献:香川保一編著「全訂不動産登記書式精義下」663p,675pテイハン

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