社長ブログ

ブログ内検索

2008年08月29日 境内地・墳墓地・墓地(続)

大町市美麻から見る風景。ひまわりとそば畑がいいバランスのような。

20080829-1.jpg

 検索キーワード6位が「境内地・墳墓地・墓地」、誰もあまり深く立ち入りたくない分野でしょう。
 私は父が亡くなって墓を造るとき、自分なりに勉強したり、人の墓をみて歩き、いろいろな墓があるものだなと感心しました。
 仕事柄、何年かに1度、宅地に付随した形の墓地評価をすることがあります。それは個人墓地だったり、村落共有墓地だったり。地方の墓地は江戸時代からの歴史を背負っているところが多く、墓石に江戸時代の年号をみかけることも珍しくありません。前に「文政」の文字を見つけ、「あー、あの小林一茶が故郷に戻ってきた晩年か」と。歴史が好きだとこんな時に役に立ちます。例えば文政3年と表示してあった場合、評価書に古い墓地と表示するより1820年と表示するほうが実感できるでしょうし。
 墓地にもいろいろ種類があります。ある地区では寺院墓地が極端に少なく、村落共有墓地が大半なところであったり、各家庭の敷地内に墓地が建てられているような地区もあります。住宅地図のメーカーによっては墓の表示をしていないようなこともありますから注意が必要です。
 墓地評価と言ったら下記の資料(引用)が役に立ちます。これ以外にこれといった基準がないような気もしますが・・・。

墓地評価基準(S62/4/13・中央用地対策連絡協議会)
1. 墓地の評価は,次の区分により行うものとする。
 ア, 寺院墓地
 イ, 公園墓地
 ウ, 村落墓地
 エ, 個人墓地
 各項目省略
2. 寺院墓地は,次により評価するものとする。
 周辺の土地の価格水準に墓地とするために必要な造成工事を加えて得た価格を標準とし,周辺の宅地の価格水準に墓地に係る要因を加味した価格を比較考量して評価するものとする。
 ア, 墓地と宅地の造成の程度の差
 イ, 墓地と宅地の有効利用率の差,墓地の緑地化率
 ウ, 寺院の格式,名声
 エ, 墓地と宅地の希少性の差
 オ, 宅地の個別的要因の墓地に与える影響の程度の差
 カ, 新設墓地に対する規制の程度
3, 公園墓地は,次により評価するものとする。
  省略
4, 村落墓地は,次により評価するものとする。
(1)周辺の土地の価格水準に墓地とするために必要な造成工事を加えて得た価格を標準に,周辺の宅地の価格水準を比較考量して評価するものとする。
(2)(1)にかかわらず,村落民が共同で管理し,かつ,村落民の大部分が使用している墓地については,公共事業の施行に伴う公共補償基準要綱(昭和42年閣議決定)第3条に規定する公共施設に類する施設として処理することができるものとする。
5, 個人墓地は,次により評価するものとする。
 4(1)により評価するものとする。

 上記4村落墓地でいえば、素地価格(畑)の価格に造成工事費(付帯費用込み)を加算し、周辺の宅地期待度や転換性を考慮して墓地の価格を決定するようなイメージ。
 当然ですが、付帯費用に素地金利、造成費金利、近隣対策費などが含まれます。整地や擁壁だけでなく、金利が費用として造成原価に含まれるのですから一般の方ですとちょっと意外な感じがするでしょう。
 専門的に言うと宅地見込地の評価にちょっと似ています。積み重ね方式による原価法ですから当たり前と言えば当たり前ですけど。
参考文献:土地評価理論研究会著「新版特殊な画地と鑑定評価」株式会社清文社

この記事へのコメント

書き込んでいただいたコメントは、管理者の確認後に公開させていただきますので、ご了承下さい。

お名前
E-MAIL(非公開)
URL
タイトル
コメント
  投稿キー    [キー入力]
 
迷惑書き込み防止のために投稿キーを設定しています。
投稿キーはlmzfです。上記の「投稿キー」にご記入下さい。