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2008年09月22日 地図に準ずる図面

 小谷村千国地区のそば畑のようす。近くにはスキ−場が多く立地しています。

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 通常、業界で公図というと「地図に準ずる図面」か「法14条地図」の2つを指します。正確には「地図に準ずる図面」だけですが。
 今日は地図に準ずる図面を少し話題に。
 文献(筆界特定制度)によると「地図に準ずる図面とは、不動産登記法第14条1項所定の地図が登記所に備え付けられるまでの間、同条4条の規定により、登記所に備え付けることとされている図面である。」と説明。
 また文献(表示に関する登記の実務)に「公図には、広い意味では旧耕地整理事業による換地確定図、自作農創設特別措置法によって作成された確定図、土地台帳法施行時に備え付けられた土地改良あるいは土地区画整理事業の換地確定図、及び国土調査の地籍図等も含まれるが、通常は、明治6年から同14年にかけて実施された地租改正事業によって作成された改租図(屋取絵図,字限図)、及びこれを基に明治17年から同21年にかけて全国的に実施された、地押調査事業によって作成された地押調査図(更正図)のことである。」と説明。
 日頃、明治時代によくこれだけの図面を作成したものだと感心しています。測量の専門家である測量士や土地家屋調査士がいたわけでもなく、地元の人が中心となって測量し整備したのにすぎませんから。
 公図に準ずる図面として法務局に備え付けられているものは、下記の2つが大半でしょう。
1 土地台帳附属地図
 地図に準ずる図面は、土地台帳附属地図として明治時代に測量された地図(上記改租図及び更正図)が多いかと思います。通常、公図と言われる図面で比較的正確なものから不正確なものまでさまざま。
 縮尺は1/600が多く、たまに市街地で1/300が見られたりします。山間部や別荘地ですと1/1200があったり、1/3000、1/6000といった縮尺まであったりといろいろ。
 上田市菅平高原には1/3000の別荘地があり、面積が小さいと点に近いような区画になるため地積測量図がないと対象地の形状すらよくわからないことがあります。
 公図は全国どこの法務局に備え付けられているように思えますが、山ノ内町夜間瀬地区ではいまだに公図が法務局にありませんので、仕事上町役場の税務課にある公図写しで対応しています。ただ、ややこしいことは同町平穏地区の大半が国土調査を完了していますので、この地区の地図は法務局登記所にある点。でももう少ししたら国土調査の進捗から解消されるでしょう。
2 不動産登記法14条1項の地図に指定されていない国土調査による地籍図、土地区画整理法による土地所在図
 法務局に送付された地籍図等のうち、特別の事情があって地図として備付けがされなかったもの、土地改良事業、土地区画整理事業に基づく図面で地図として所定の要件が具備しなかったものなどがこれに該当します。この場合、図面の縮尺は1/500が多いかと思います。
 千曲市戸倉・磯部等の地域は広大な水田地帯を土地改良し宅地化した地域ですが、法14条地図ではなく、このケースになっているかと思います。図面は正確ですが、図根点(筆界点の位置を求めるための基準となる点)は見あたりませんので現地復元機能はないことに。
 特に法14条地図でない地籍図は、付属資料の表示において注意したいものです。
引用参考文献:中村隆/中込敏久監修・荒堀稔穂編集代表「筆界特定制度一問一答と事例解説」170p日本加除出版株式会社、中村隆/中込敏久監修・荒堀稔穂編集代表「Q&A表示に関する登記の実務第2巻」369p,370p日本加除出版株式会社

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