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2008年10月09日 工場抵当(番外編)

木島平村の水田地帯。そういえば昔、この辺に我が家の水田がありました。手前は樽川、小学生低学年の頃は毎日のようにここへ。

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 昨日、三次試験同期のT氏(不動産鑑定士)から電話があり、"工場内にある機械器具類に抵当権の効力は及ぶのだろうか"という相談がありました。もちろん工場財団や工場抵当法にいう機械器具ではなく。
 抵当権の効力は、民法の規定上原則として機械器具類に及ばないわけですが、機械器具類が建物と一体化していたり、従物と判断される場合には?が今日の話題。
 下記文献(不動産執行事件等における物件明細書の作成に関する研究)では従物とされた例を紹介。

(2) 建物の従物とされた事例
  銑省略
 ぁ”軋扱物たる物置(静岡地沼津支決昭34.2.25東高時報10-2-36)
 ァ_伐阿魄呂猝臠癲米猯秒漏訃觧挌従38.8.23判タ151-91(ただし,門扉については,土地の附合物とされる場合もあろう。)
 Α[拘朷物とプール(東京地判昭46.8.12下民集22-7=8-854,判時649-39,判タ270-329)
 А〃狆豬鵐ャバレーの建物に設置された舞台照明機具,音響機具その他劇場施設用動産類(東京高判昭53.12.26下民集29-9=12-97,判タ383-109)
 ─ー效肋紊砲△襯ソリンスタンドの店舗建物に対する地下タンク,計量機,洗車機等の諸設備(最判平2.4.19判時1354-80)
  牧場,農家等の広い敷地の上にある物置,倉庫,厩舎であって,独立の建物登記がされていないもの(評価執務資料37ページ63問)

 抵当権設定の前後を問わず、附加して一体をなした機械器具(附加一体物)については抵当権の効力が及ぶとするのが判例・通説。抵当権設定時に存在する従物や設定後に付属させられた従物にも抵当権の効力が及ぶことは、どうやら間違いなさそうです。
 そうなると機械器具類が従物と判断される場合には抵当権の効力が及ぶことに。
 上記文献ですと経済的一体性の破壊を防ぐ意味で効力が及ぶと説明しています。
 ただ、コピー機やプリンタに多いリース物件に抵当権の効力は及びませんから実務上いろいろなケースがあって判断に迷います。それにどこまでが附加一体物と言えるのか、従物になるのかどうかが・・・。
 悩んだり、迷ったり、考えたりするのは私にとっていい時間のような。
引用・参考文献:裁判所書記官研修所監修「不動産執行事件等における物件明細書の作成に関する研究」259p財団法人司法協会、香川保一編「不動産登記実務総覧」社団法人金融財政事情研究会

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