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2010年03月09日 外と他の違い

 飯山市一山(いちやま)を走っていた除雪車。除雪車のことを全てラッセル車と言うのかと思っていましたが、百科事典ウィキペディアによると今はロータリー車、ディーゼル機関車などいろいろあるようです。
同ウィキペディアに”「ラッセル」はラッセル車の開発元、ラッセル社に由来する”とあり、なるほど。それにrusselの意味は「冬山で雪を踏みつけて道を開くこと」とか。
 冬だけ働く「夏眠」(かみん)の代表格でしょうか。
 関係ない話しですが彼岸花や水仙も夏眠するそうです。
 http://www.kyouiku.nrc.gamagori.aichi.jp/spring/j012.html

20100309-1.jpg

 不動産の所在地番の表示をする際、”外”を用い、”他”を用いません。
 例えば、”長野市北尾張部842番外3筆”のように。
 なぜ、”外”を用いるのでしょうか。

 文献(分かりやすい公用文の書き方)に下記の説明があります。
 「他」には「ほか」の読みがないので、平仮名を用いる。「外」は、常用漢字表に「ほか」の読みがあり、公用文で用いることができる。

 例えば”長野市北尾張部842番外1筆”とあったら”ながのしきたおわりべ842ばんほかいっぴつ”と読めますが、「他1筆」となったら”842ばんたいっぴつ”となってしまいます。
 私は、勉強してた頃、不動産以外は”他”を使うように思ってました。”会長、副会長他2名”のように。確か何かの文献にそうあったため。
 それが勉強が進むにつれ、不動産登記法上、共有土地の表現(共同人名票)として”内藤武美外何名”のように記載しなければならないことを知り、それ以来”他”を使わなくなりました。書式の見本に”他”を書きなさいと指示している場合は別として。
 確かに法律では、他(た)が多く使われていますが、その際”その他”か”他の”として使うのがほとんど。明治時代の土地関係法令(M8地租改正条例細則・M17地租条例・M15地租改正報告書など)も”他”は、”其他”か”他ノ”としか使っていません。その辺は今も昔も徹底しています。

 例えば、”その他”として
(抵当権の被担保債権の範囲)
民法第三百七十五条  抵当権者は、利息その他の定期金を請求する権利を有するときは、その満期となった最後の二年分についてのみ、その抵当権を行使することができる。(略)
”他の”として
(公道に至るための他の土地の通行権)
民法第二百十条  他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる。
(趣旨等)
商法第一条  商人の営業、商行為その他商事については、他の法律に特別の定めがあるものを除くほか、この法律の定めるところによる。

 いずれも”他”を”ほか”とは読んでいませんね。
 ただ、現在の法令は”その外”や”外に”のような表現は使わず、”その他”や”ほかに”を使用しています。例えば不動産登記法第15条(この章に定めるものの"ほか"、略)、第34条、第44条などなど。
 ”外”は”以外”の意味が明かな場合に用いるようです。
 実際、昔の不動産関係法令(下記参照)をみますと”外”を”ほか”と読んでいた時代があったようですから、言葉の使い方に時代の流れを感じます。
 例1:土地台帳法施行細則(S25/7/31法務府令第88号)
  第2条 登記所には,土地台帳の外に,地図を備える。
  第8条2項 申告書には,各本条に定める事項の外,登記所の表示及び年月日を記載し,(略) 
 例2:土地台帳事務取扱要領(s29/6/30民事甲第1321号法務省民事局長通達)
第1 土地台帳に関する事務は,法令に定めるものの外,この要領により取り扱うものとする。

引用文献:磯崎陽輔著「分かりやすい公用文の書き方[増補]」36p,37pぎょうせい
参考文献:内閣総理大臣官房総務課監修「新公用文用字用語例集」ぎょうせい、友次英樹著「土地台帳の沿革と読み方増補版」日本加除出版

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