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2010年09月21日 糠塚という地名

 木島平村の樽滝。この滝は年に一回(5月8日)だけ放流されるのですが、たまたま9月にここを通ったらこのように。
 私にとって何十年ぶりの光景でしょうか、ラッキーでした。
 樽滝の上流に雄滝と雌滝があります。大昔、飯山市瑞穂柏尾の宝全寺(現在の法善寺?)近くの滝にいた大蛇が、住みにくいので雌滝に引っ越してきたそうです。日照りが続くと雌滝に住職が来て雨乞いをすると雨が降ったという口頭伝承が村誌にありました。江戸時代、正装した住職が飯山市瑞穂柏尾から何回も来たそうです。
 おそらく良心的な大蛇だったのでしょう。
 そういえばこの滝の上に道路があって、昔、父が”何回通っても恐ろしい所だ”と言ってたことをふと思い出しました。
まぼろしの滝「樽滝」
http://www.kijimadaira.jp/modules/category/index.php/public_html/guide/kik_20060523tarutaki.htm

20100920-1.jpg

 滝すぐ近くの地名が”糠塚”で中学校の頃、同級生が住んでいました。
 長野県内には小諸市甲に糠塚山というのがある程度かと思います。
 全国にもあるのかどうか興味が湧き、地図ソフト(プロアトラスSV4)で調べてみました。
 青森県津軽飯詰駅の東方に糠塚川
 秋田県秋田空港の北側に糠塚山
 山形県天童市役所の北東側に糠塚地区
 山形県最上町に糠塚山
 山形県最上郡戸沢村に糠塚川
 栃木県鹿沼市に糠塚山、同県中禅寺湖北側に糠塚地区
 群馬県嬬恋村に糠塚山
 滋賀県東近江市に糠塚町
 兵庫県小野市と加古川市の間に糠塚山
 福岡市南区に糠塚川
 百科事典ウィキペディアに”糠塚”の地名を説明しています。
「糠塚の地名の由来は糠と長者山に関係する。民俗学者柳田國男の自書によると、「大昔に長者が住み、地中より糠が出たという糠前伝説」の記述が残る。一方、1790年(寛政2年)の高山彦九郎の「北行日記」にも「城下を南に出て右の方長者山松茂る。上古長者が住みし所と伝えふ、今に地中より籾(もみ)ぬか出るといふ」とある。
 このことから、大昔から長者山の上には大金持ち(長者)が住んでおり、その地面からは精米した後の籾と糠が出てきたことによる伝説から「糠塚」の地名が残ったと考えられる。」
百科事典ウィキペディア「糠塚(八戸市)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%A0%E5%A1%9A_%28%E5%85%AB%E6%88%B8%E5%B8%82%29

 糠塚に関して言及した柳田国男説に他の文献(長野県の地名 その由来)も同意見でした。
 変わった地名ですが、上記内容を読むと字と字を組み合わせた普通の地名のように思えてきました。
<引用・参考文献>
「木島平村誌」1367,1368p木島平村誌刊行会
柳田国男『糠前伝説』 角川日本地名大辞典編纂委員会 (1985)「角川日本地名大辞典 青森県」角川書店 pp716
松崎岩夫著「長野県の地名 その由来」信濃古代文化研究所

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