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2010年11月01日 不動産の表示1

信濃町のソバ畑から。最近、それぞれのソバ畑ごとに店が買い取っているケースが多いようです。

20101101-1.jpg

 先日、不動産の物件広告を見ていましたら”売り地”の表示がありました。通常”売地”ですが、このように”り”が入る表示もたまに見かけます。
 送り仮名を入れるか入れないかですが、ちょっと気になってブログに取り上げました。

1 文化庁は国語表記の基準である「法令における漢字使用等について」について下記のサイトで例示しています。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000005579&clc=1000000068&cmc=1000005516&cli=1000005569&cmi=1000005573
 これによると「売上げ 売惜しみ 売出し 売場 売払い 売渡し 売行き」と送り仮名(り・れ)を省く例や「売手 売主」と送り仮名をつけない例を挙げています。
 確かに実務上、”売主”と表示して”売り主”とは表示しません。
 この中に”売り地”はありませんが、この例から推測すると”売地”の表示のほうがいいように思えます。

2 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則
 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則があります。この規則が有名なのは、下記の規定(徒歩1分=80m)があるからかもしれません。
(物件の内容・取引条件等に係る表示基準)
第11条 規約第15条(物件の内容・取引条件等の表示基準)各号に規定する事項について表示するときは、次の各号に定めるところにより表示する。
(1)〜(7)省略
〔各種施設までの距離又は所要時間〕
(10) 徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは、1分として算出すること。

 注意したいのは、物件広告において徒歩5分とありましたら必ずしも400mではないという点。というのは330m→徒歩5分、350m→徒歩5分、390m→徒歩5分となるからです。バス停の距離も同様で440mありましたら徒歩5分半にならず徒歩6分に。
 そもそも公正競争規約とは?
 百科事典ウィキペディアによると
「公正競争規約(こうせいきょうそうきやく)は不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)第12条の規定に基づき、事業者又は事業者団体が、景品類又は表示に関する事項について、公正取引委員会と消費者庁の認定を受けて、公正な競争を確保するために制定する自主規制ルールのこと。認定は、公聴会を経て公正取引委員会告示をもって行う。」
 
 この規則では用語の意義を定めていて、売地と表示しています。貸地も同様に。
(物件の種別)
第3条 規約第8条(必要な表示事項)に規定する物件の種別は、次に掲げる区分によるものとし、それぞれの意義は、当該各号に定めるところによる。
(1)〜(2)省略
(3) 売地 区分けしないで売買される住宅用地をいう。
(4) 貸地 区分けしないで借地権(転借地権を含む。)を設定又は移転する住宅用地をいう。
(5)〜(17)省略
詳しくは下記サイトで
不動産公正取引協議会連合会
http://www.rftc.jp/kiyak/hyouji_sekou.html
 また、下記サイトによると明治時代の陸軍行軍の時速が記載されていて参考になりました。
「明治以降の陸軍が定めた作戦要務令が合理的に戦争を継続して遂行するための行軍速度を時速4km、強行軍を時速5km、急行軍を時速8kmと定めた」
<行軍を考える>
http://kagiya.rakurakuhp.net/i_158570.htm

3 表示の難しさ
 では売地ではなく、売土地はどうでしょうか。実務上、不動産広告や看板では、売土地のほうが圧倒的に多いですが、これも通知文や法令がないためか、売り土地の表示も散見されます。自分自身も過去に書いた文章に売り土地の表示がありました。
例:http://www.f-takken.com/?act=11
 当たり前と思うような表示でも難しいものです。

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