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2006年03月13日 埋蔵文化財

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森将軍塚古墳のようす(H18/3/6撮影)
 千曲市にある長野県を代表する森将軍塚古墳、4世紀中期から末期にかけて築造された科野(信濃)の国支配者の墓との説明書き。この古墳、山の上にあるので登るのに息切れ状態、ですが立派な前方後円墳の全景が見えて、しかも立ち入ることができる日本でも数少ない場所だと思います。昔、仕事で関西へ行ったとき、前方後円墳があるので見学に行ったら、ただの草ぼうぼうの丘のような感じでがっかりしたことがあります。考えてみれば観光地になっていなければただの墓ですから。
 ところで、評価対象地に古墳があったらたいへん。埋蔵文化財の行政側調査は記録写真だけで済むことがあるほか、重要性が高いと試掘、発掘調査まで進みます。重要度が低いと写真だけで済むことも多く、なんでも発掘するわけではありません。ただ、古墳は豪族の墓ですので、小規模なものでも原則、移動はできず、そのままの形で保存。大きな会社の敷地内ともなりますと古墳のあることは珍しいことでもないと思います。
 文化財調査費用は、原則的に試掘・確認調査は市町村側、発掘調査は開発事業者側負担。通常、住宅地と違って工場・事業所地の場合、開発者が負担することになります。そのため発掘費用ともなると崚たり7000円弱の面積相当分を予納することも。ある町には、ほぼ平坦で広大な山林があり、宅地化すればいい工場のできそうな土地があります。ところが重要性の高い遺跡範囲が広く指定され、しかも開発費用が莫大なためそのままの状態。
 長野県の市町村によっては遺跡群(埋蔵文化財包蔵地)だらけのところもあり遺跡はでて当たり前、縄文時代より前の旧石器のような時代の遺跡となると数少ないようです。 
 仕事上、必ずといっていいほど、埋蔵文化財調査の範囲、近くの遺跡などを調査。この調査は不動産鑑定士にとっておろそかにできません。
 市町村によって教育委員会、博物館、文化財センター等調査に行く場所は異なり、合併によって遠方に行くことも。文化財担当ベテランの方(学芸員)の話では、遺跡指定地内の土地や地層の状況から重要度がわかることもあるそうです。
 さて、この埋蔵物調査費用は、費用(測量・試験費等)なのか、構築物を建設するための付随費用として資産計上するのか税務上いろいろ問題もあるようです。
 いずれにしろ、埋蔵物文化財のある事業所地は、発掘調査まで進むと埋蔵文化財の発見に起因する追加費用及び事業中断・遅延リスク等もろもろの費用が生じ、開発する場合の総合リスクは言うまでもありません。
参考資料
国史跡・森将軍塚古墳:http://www.chikumashi-koshoku.jp/shinano/rekishi.html#kofun
文化財保護法:http://www.houko.com/00/01/S25/214.HTM#s6

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