写真は須坂市野辺にあるラウンドアバウト(H26.9.1運用開始)のようす。
ここは郊外にありますが交通量は多いにもかかわらず信号がなく、5方向の道路が交錯していました。
文献(野辺町ラウンドアバウト開通式)によると
環道(道路)幅員は5m、路肩0.5m、エプロン幅員2.5m、外径31m、中央島14m
全体事業費約1億7000万円(内、国の交付金1億4830万円)
ラウンドアバウト導入の効果
・安全性−速度抑制による効果、交錯ポイントの削減 ⇒ 重大事故の抑制
・円滑性−信号による停止の解消、多岐交差点の制御も可能 ⇒ 無駄な待ち時間の解消
・環境性−無駄な待ち時間の解消、信号制御の電力消費不要 ⇒ CO2の削減
・経済性−信号設置費・維持管理費等の削減
・自立性−災害時や停電時にも自立(自律)性を発揮 ⇒ 災害に強い
上記文献によると駅前にあるロータリーと違うのは、常に環道車両(時計回り)が優先される点だそうです。
長野県には円形交差点(無信号)をラウンドアバウトに改良した交差点(飯田市吾妻町,H22.11)、6枝の変形交差点(無信号)をラウンドアバウトにした六本辻交差点(軽井沢町)、信号交差点をラウンドアバウトに改良した交差点(飯田市東和町,H25.2)などがあります。
いずれもラウンドアバウトを導入後、環道を通過する自動車の速度が低下した調査結果が得られています(ラウンドアバウトの現状)。
ただし、道路が傾斜していたり、交差点が狭かったりするとラウンドアバウトを導入しにくい欠点があるようです。
ここを眺めていて、エプロンとはいい表現だなと感心しました。
<引用文献>
長野県須坂市「祝 野辺町ラウンドアバウト開通式」
国土交通省「ラウンドアバウトの現状」資料3
<参考サイト>
須坂市(ラウンドアバウト)
https://www.city.suzaka.nagano.jp/seikatsu/koutsu/roundabout/index.php