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2016年04月12日 古い建物の改築・再築・移築

また安曇野市から。遠くに見える北アルプスがいい感じ。

20160409-1.jpg

 古いシリーズの最後は、改築・再築・移築の違いについて。
 家屋台帳事務取扱要領第13条に「家屋の建築とは、あらたに家屋を建築することをいい、新築の外、改築、再築、移築を含むものとする。」と規定しています。
 文献(改訂土地家屋台帳法解説)では改築、再築、移築の違いを下記のように説明しています。
「新築とは全くあらたに家屋を建築することであり、改築及び再築はともに従前の家屋に代えて同一場所に家屋を建築する場合に関するが、従前の家屋と異る材料を用いたときは改築であり、従前の家屋の材料を用いたときは再築である。又移築とは、従前の家屋の材料を用いて他の場所に家屋を建築することである。」
 
 文化財の建物を建て直す場合(下記例参照)、いったん解体し、調査・記録をとり、再び元の姿に復元することがあります。
 使える柱、梁等は生かしますから再築に似てますね。
例:「国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事」
http://www.zendoji.jp/syuchiku.htm

 下記サイトに掲載されている古い判例(大判昭10.8.10・大判昭13.5.25)には再築という言葉を使っているようです。
g-note(Genmai雑記帳)−法定地上権・判例5:抵当権設定後の建物の再築
http://d.hatena.ne.jp/gen-mai/20110809/1312839319

 明治44(1911)年に起きた稗田山(長野県小谷村)の大崩壊に伴う土石流により姫川に天然ダム(高さ約60m)が出来ました。天然ダムの崩壊に備えて姫川下流沿岸にある来馬集落では、木造の建物(22戸)を解体し、高台に移築した家がありました。当時は移築が可能な構造だったようです。
 今の時代、文化財以外あまり再築・移築するケースはなさそうです。

<引用文献>
新谷正夫・川島一郎「改訂土地家屋台帳法解説」P.168,復刊版,テイハン
横山又次郎「長野県下南小谷村山崩視察報告」地学雑誌第24年第285号(大正元年9月15日刊)
松本宗順「来馬変遷三十八年史」小谷村公民館

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