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2006年04月18日 古都保存法

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千曲市森地区のあんずの里(H18/4/17撮影)、もう少ししたら生食用のあんずがスーパーに出回るので楽しみ。
 今日の話は昨日の続き。
 歴史的景観の最先端である京都には、どんな法律があるのでしょうか。
 京都は家内の出身地(左京区聖護院)でもありますのでたまに訪問します。京都は古都指定都市、全国でも数少ない美観地区の指定があるほか、建造物修景地区(第1,2種)や古都保存法(歴史的風土保存地区及び特別保存地区)があり、歴史的景観を維持するためにいろいろな規制を組み合わせて運用しているようです。
 古都指定都市の概要:http://www.mlit.go.jp/crd/city/park/gyomu/koto/city/index.html#03
 この中で古都保存法の歴史的風土保存地区内は建物を建てるとき届出制、特別保存地区内は許可制。後者は歴史的風土の保存を厳格にするため通常の維持管理行為以外の現状変更行為、例えば開発行為を原則として禁止。増改築のときも屋根は日本瓦(グレー色)、外壁の色はおとなしい色等厳しく制限されるようです。何か行政法規の試験のような感じですが。
下記サイトによれば、
「歴史的風土保存区域は昭和41年から今日までに約8,513ヘクタール,歴史的風土特別保存地区は昭和42年から今日までに約2,861ヘクタールが指定されており,特に平成8年5月の歴史的風土特別保存地区の拡大指定では,五山の送り火を含む京都盆地周辺の山裾部のほぼ全てが指定されることになりました。」と説明。
京都市風致保全課:http://www.city.kyoto.jp/tokei/huuti/koto/index.html
 五山の送り火は、夜の風物詩ですが昼間はただの山。この特別保存地区内では、開発行為が禁止されるので市は地区内の土地を順次買い取っていかなければなりません。購入後、害虫駆除や間伐等維持管理する必要があるので、夜の風景を維持するのもたいへんでしょう。
 こういったこともあってか奈良、鎌倉等歴史的風土特別保存地区の指定は全国でもわずか。歴史的景観維持の困難さをあらわしています。
 昔、鎌倉市の調査を2回ほど経験。当時、鎌倉の規制は京都以上に厳しいと感じたことをふと思い出しました。
参考文献:建築申請実務研究会編 「建築申請」2006 新日本法規

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